外壁を塗り替えるタイミングとは?知っておきたいサインをご紹介
外壁塗装を行うタイミングについてあなたは知っていますか?外壁塗装は10年に一回程度塗りなおしを行わないと外壁にひびが入り、建物の構造を雨風が腐らせている可能性があります。本記事では外壁の塗り替えが必要なサインを紹介しますので、「塗り替えが必要かも…」と不安な方はぜひ参考にしてみてください。
外装塗り替えのサインを知っておくメリット
外壁工事は10年に一度といわれていますが、大きな地震や天候が乱れていたりすると、外壁にも少なからずダメージが蓄積されます。外壁は定期的に確認しておかないと思わぬ事故になりかねません。
そのため外装の張替えのサインをあらかじめ知っておき、すぐに外壁工事ができるようにしておく必要があります。ここでは外壁の張替えサインを知っておくメリットを紹介します。
早期解決が可能になる
劣化のサインを知っておくことで早期解決が可能になります。実際、早期に外壁の劣化を修繕した際には70~90万円での費用で済みますが、劣化が進み外壁材や屋根を張り替えることになった際には200万円以上かかることも少なくありません。早期発見ができるようになることで、外壁工事の費用削減につながるのです。
外壁を塗り替える必要があるときのサイン
ではここからは外壁を塗り替える必要があるときのサインについて紹介します。塗り替えのサインを見逃さずに、外壁工事が行えるよう確認していきましょう。
チョーキング
チョーキングは塗料の顔料が接着剤や樹脂と分離することによって起こる現象です。顔料が分離するのは、雨風や紫外線の影響が大きく、チョーキングが発生すると紫外線から外壁を守れなくなってしまいます。
外壁を手で触って粉が指に付着した際には、外壁の塗り替えを検討するとよいでしょう。一般的に塗料の耐用年数は10年といわれているので、10年経っているのに塗り替えをしていない方は確認してみてください。
鉄のさび
一般的な住まいは外壁や屋根に防水処理が施されています。しかし配管が甘かったり、強風や地震によって外壁にひびが入っていたりすると、水が溜まり外装材に含まれる鉄がさびてしまいます。
外装材は錆びると建物自体の強度に関わってきますから、注意が必要です。またベランダの手すりや、屋上への階段は雨風にさらされやすいので、錆びて壊れる前に工事を行うようにしましょう。
塗装がはがれる
塗装がはがれている場合も外壁の塗り替えを検討するサイン。剥がれた場所は雨風や紫外線に弱く、すぐに部材がダメになってしまうため、結果的に塗り替えだけでなく部材の交換が必要になり、余計な出費につながります。塗装のはがれは素人が確認してすぐに分かるものなので、定期的な確認を行いましょう。
大きなひび割れ
大きなひび割れは主に、モルタルやコンクリートの外壁に発生しやすい現象です。ひび割れは専門用語でクラックとも呼ばれており、深さや幅によって2通りあります。
1つ目は割れ方が軽度なものであるヘアークラックです。ヘアーは髪の毛のように細いという意味で、このクラックは軽度なので微弾性フィラーを塗ることで修繕が可能です。
大変なのは2つ目の構造クラックと呼ばれるひび割れです。構造クラックは外壁の下地まで割れ目が到達しており、雨が構造体に浸食する可能性があります。大きなひび割れは重大な欠陥につながる恐れがあるため、注意しておきましょう。
外壁塗装にはいくら費用がかかるか確認しておこう
外壁塗装を行うサインについてはお分かりいただけたと思います。ではその外壁塗装工事には一体いくらかかるのでしょうか。ここでは外壁塗装費用の内訳と塗料の相場、足場費用の相場を解説します。
外壁塗装の内訳を確認!
外壁塗装の費用相場は一般的な2階建ての住宅を考えると、80~150万円といわれています。外壁塗装の内訳は以下の通りです。
・塗装:20%
・足場:20%
・人件費:30%
・利益:30%
では次の見出しで内訳を詳しく見ていきましょう。
それぞれ分けて相場を見てみよう
・塗装
塗装代は素材によって違うため一概にはいえませんが素材ごとにいくつか例を挙げておきます。
・アクリル:一缶あたり5,000~1万5,000円:耐用年数3~5年
・シリコン:一缶あたり5,000~2万円:耐用年数7~10年
・フッ素:一缶あたり4万~10万円:耐用年数15年以上
耐用年数が少ないほど金額が安くなりますが、持ちが悪いため何度も塗りなおす手間がかかります。耐用年数と費用を加味して選びましょう。
・足場
足場代は以下の式を利用して算出することが可能です。
・足場架面積=(家の外周+8m)×高さ・・・①
①を以下の式に使用して
・足場費用=足場架面積×(足場費用/m²+飛散防止ネット/m²)
一般的には足場代が600~800円/m²、飛散防止ネットが100~200円/m²となっています。
今回は外壁塗装工事を行うタイミングについて、外壁塗装を行う必要があるサインと外壁工事の費用を解説しました。外壁塗装を再度行うことで重大な欠陥につながる前に修理できます。「何十年も外壁塗装を行っていないなぁ」と心当たりのある方は、ぜひこの際に検討してみてください。