外壁塗装で助成金が使える?奈良で助成金を利用できる市町村とは?

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/03/22


家の外壁塗装にはおよそ80~100万円程度かかります。また、家の耐久性を保つために15~20年ごとに行うとすれば、大きな負担となることでしょう。できるだけ費用を安く済ませるためには、助成金制度の利用がおすすめです。今回は、外壁塗装に利用できる助成金制度と奈良県で助成金が利用できる市町村について紹介します。

外壁塗装のための助成金がもらえる?

外壁や屋根の塗装工事に関し、ある一定の条件を満たせば工事費用の一部を負担してくれる制度が今回紹介する助成金制度です。この制度は、自治体単位で設けられているのですが、残念ながらすべての自治体にあるとは限りません。

今回紹介する奈良県の場合も、外壁塗装を対象とした助成金がない自治体もありました。詳しくは後ほど述べるとして、まずは外壁塗装が対象となる助成金制度について解説します。

外壁塗装に関する助成金の種類

外壁塗装の助成金には、大きく分けて2種類の制度があります。

・省エネ工事が対象の助成金
・一般的な改修を対象とした助成金

省エネ工事を対象とした助成金とは、省エネを目的としたリフォームにおいて、遮熱効果のある塗料などを使用した外壁塗装を行った時に利用できるものです。一般的な改修が対象となっている助成金では、リフォームの一環として外壁塗装を行った場合に利用できます。

【令和5年】奈良県で助成金がもらえる市区町村はどこ?

奈良県で外壁塗装に対しての助成金制度が設けられているのは、次の8自治体です。

・橿原市
・斑鳩町
・王子町
・広陵町
・河合町
・御杖村
・下北山村
・川上村

各自治体における助成金制度の概要を解説します。各自治体により、助成対象となる条件が複数あるので、詳細は自治体ホームページでご確認ください。

橿原市

橿原市では「既存木造住宅省エネルギー改修工事等補助事業」という制度が利用できます。上限は50万円で、木造住宅の窓の断熱リフォームを含んだ省エネルギー改修工事に対し助成するというものです。外壁塗装では、遮熱・断熱塗料の使用のほか、一定の条件が必要となっています。

斑鳩町

斑鳩町では、「斑鳩町まちなか観光景観形成事業補助金」が利用できます。これは歴史的町並みの保全を目的としているからです。外壁塗装では、住宅が和風で使用される塗装の色や仕上げ方法が、町の基準に合えば、助成金の対象となります。助成金額は、工事費用の2/3(上限300万~1,000万円)です。

王寺町

王寺町では、「三世代ファミリー定住支援リフォーム補助金」という制度が利用できます。税込み20万円以上のリフォームで、そのほか一定の条件を満たせば、一律20万円が助成される制度です。

広陵町

広陵町なら「住宅リフォーム補助金助成制度」が利用できます。広陵町に4年以上居住している、20万円以上の費用がかかっているなどの条件を満たすと、工事費用の10%(上限10万円)が助成される制度です。

河合町

河合町では「河合町住宅リフォーム助成事業」の利用が可能です。町民が町内の業者に税抜き10万円以上のリフォーム施工をしてもらった場合に、工事費用の10%(上限10万円)が助成されます。

御杖村

御杖村では「多世代による同居・近居推進事業補助金」という制度が利用可能です。この制度は、村内に多世帯同居するため、村内業者を利用してリフォームをした場合に、工事費用の1/2(上限50万~100万円)が助成されます。

下北山村

下北山村では「下北山村移住定住促進住宅支援金」が利用できます。50歳未満の定住者、もしくは移住者が、空き家を購入した上でリフォームする場合に、工事費用の1/2(上限50万円)の助成金が受け取れる制度です。

川上村

川上村なら「豊かな暮らしづくり住宅補助金」という制度の利用が可能です。村民が村内業者を利用した場合、工事費用の1/2(上限100万円)が助成されます。

助成金を受け取るための条件と申請の流れ

外壁塗装で利用できる助成金制度は、「自治体内の業者を利用すること」や「施工する住宅が自治体内にあること」などの条件が設けられていることが一般的です。その他複数の条件が定められていることもありますので、具体的な例を紹介しましょう。

外壁塗装の助成金制度を利用するための条件

外壁塗装の助成金を受け取るためには、主に次のような条件が前提とされています。

・自治体内の業者が施工
・申請者が自治体内に住んでいる
・住宅の所有者が申請している
・工事費が○○万円以上
・着工前に助成金の申請をしている
・税金を滞納していない
・必要書類がすべてそろっている

地元産業を促進するために、一般的に施工業者を自治体内に限定しているところが多く見られます。また、申請を着工前に限定していたり、着工後数年間可能としていたりと、自治体によって申請期間が異なるうえ、応募者多数の場合には締め切られることもあります。申請したくてもできないということのないように、きちんと申請のタイミングを調べておきましょう。

助成金を申請して受け取るまで

助成金を申請から受け取りまでの一般的な流れは次の通りです。

1.助成金の申請書を受け取る

申請書は、各自治体のホームページなどからダウンロードできるほか、各助成金担当窓口でも対応しています。

2.自治体へ申請書を提出する

指定された必要書類を添えて、申請書を提出します。申請に必要な書類には、見積書・住宅の所有者を証明する書類(登記事項証明書など)・施工前の建物(外壁など)の写真・税金滞納がないことの証明書類などがあります。見積書には、塗料の種類や施工面積など詳細に記載されていないと申請できない場合もあります。また、塗料の性能がわかるカタログなどの提出を求められることもあります。

3.助成金支給決定

自治体の審査が通ると、助成金支給決定の通知が来ます。

4.工事完了報告

工事が終了したら、完了報告と請求書を自治体に提出します。

5.助成金の受け取り

報告内容に不備が無ければ、指定した口座に助成金が振り込まれます。助成金の振り込みには、通常1か月ほどかかります。

まとめ

コストがかかる外壁塗装では、できるだけ費用を抑えるためにも、助成金や補助金の制度を上手に利用することが重要です。そのためには、外壁塗装を考え始めた時点で、助成金の詳細を自治体に確認しておくとよいでしょう。今回紹介した、奈良県の助成金制度は、世帯構成の条件や移住者限定、空き家だけを対象としたものなど、条件がそれぞれに異なっており、ひとつでも当てはまらないと、助成金が受け取れないこともあります。あとで困らないように、早めの行動、早めの助成金制度のチェックを行いましょう。

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