雨漏りの業者選びは慎重に?業者選びのポイントを解説!
「一度雨漏りを修理したのに、再発した」
「どの業者を選んだらいいかわからない」
雨漏りをすると、このような悩みを目にすることがよくあります。とくに修理後の再発は問題でもあるため、きちんとした業者を選ばなければいけません。
そこで今回は、安心して依頼できる業者について紹介しています。再発を未然に防ぎたい方や業者選びで迷っている方は参考にしてみてください。
きちんと調査を行ってくれる
雨漏りは、業者選びが重要になります。というのも、きちんとした業者を選ばないと、何度も雨漏りを繰り返してしまう恐れがあるからです。
そこで、まず確認したいのが調査方法になります。
目視調査
目視調査は、その名のとおり目視によって調査を行う方法です。どの程度の損傷なのか、雨漏りが疑われる箇所を目で見て判断します。状態がひどい場合は見ただけですぐにわかりますが、わかりにくい場合はほかの方法で調査を行います。
費用は業者によって異なりますが、基本的に無料を謳っているところが多く「調査無料」と記載していれば目視調査と考えてよいでしょう。経験や実績がある業者であれば、目視だけである程度原因を特定できるともいわれています。
散水調査
散水調査は、雨水の侵入経路に水を流しながら雨漏りを判断する方法です。雨風・水量・水圧などを考慮して調査するため、想像よりもかなり大変な作業になります。そのため、半日~1日かかるのが基本です。
また、屋根が雨漏りをしている場合、足場の設置も欠かせません。使用する水もお客さんの水道からひいてくるケースが多いので、水道代もかさばるでしょう。
そのへんも理解したうえで依頼する必要があります。
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線サーモグラフィー調査は、赤外線サーモグラフィーを使って雨漏りの原因を特定する方法です。雨水を含んでいる箇所は表面温度が低くなっているため、目視調査や散水調査より判断しやすくなり、外からではわかりにくい雨漏りも特定できるといわれています。
ただ、ほかの調査方法に比べると金額が高いので、安易に依頼すると大変です。できればサッシや壁際が雨漏りしている場合におすすめでしょう。撮影も行うため、隣近所と離れている家や角地にも適しています。
ほかにも、発光液を使って調査するケースもあります。
対応・サービスが充実している
主な調査方法について紹介しました。経験・実績がある業者は、目視調査だけで原因を特定でき、そのほかの調査もスムーズに行ってくれます。
もちろん、業者を選ぶポイントはそれだけではありません。対応・サービスが充実していることも重要になってくるでしょう。
有資格者がいる
雨漏りの修理は、経験と実績が信頼できるポイントのひとつになります。そのため「資格」の有無が欠かせません。
主な資格は、雨漏り診断士・建築板金技能士・登録建築板金基幹技能士・屋根外装調査士などが挙げられます。なかでも雨漏り診断士は雨漏りに関する知識・技術が豊富なので、ひとりでも有資格者がいる業者は安心して依頼できます。
ほかにも、雨漏り検診士や雨漏り鑑定士など一般社団法人で認定される資格も存在します。それぞれ雨漏りの原因をきちんと突き止め、未然に防ぐ専門技術者になります。
保証サービスがある
保証サービスの有無も必要不可欠です。入念な調査を行ってくれる業者でも、アフターサービスがないと安心して依頼できません。また、万が一修理後にふたたび雨漏りが発生した場合、対応してもらえない可能性があります。
保証サービスを設けている業者なら一定期間であれば無料で修理してくれますし、お得に利用できます。ただし、保証内容や保証期間は業者によって異なるので気をつけましょう。
ホームページから問い合わせができる
会社情報を得るためには、ホームページの存在が欠かせません。とくに経験と実績が求められる業者の場合、ホームページがないと不安です。
もちろんホームページがあれば安心安全というわけではありませんが、サービス内容や料金の確認、問い合わせを行うにはやはりホームページがある業者のほうが依頼しやすいでしょう。
問い合わせをする場合、ていねいに対応してくれることも大切です。
修理に強い
専門性の高さも、選ぶうえで重要です。
雨漏りは、きちんと修理ができていないと繰り返し発生する恐れがあります。調査が不十分な場合も同様です。修理後に「別の箇所から雨漏りが…」ということもあり得るので、修理に強いことは大きなポイントになるでしょう。
そもそも、雨漏りの原因は1か所だけではありません。屋根・壁・サッシ(窓)・ベランダなど、ありとあらゆる場所から発生します。ひとつの分野に特化しているのではなく、多くの箇所を修理した実績がある業者を選ぶようにしましょう。
雨漏りを繰り返す理由を知ることも大切
雨漏りの修理に強い業者を選ぶことも大切ですが、修理後にふたたび雨漏りが起きないようにすることも大切です。
そのためには、なぜ繰り返し雨漏りが発生するのか、理由もきちんと理解しておきましょう。
複数から漏れている
築年数が古い建物は、さまざまな不具合を抱えています。たとえ表面的にはわからなくても、きちんと調査すると判明することが多いでしょう。そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
とくに多いのが「複数からの雨漏り」です。わかりやすいのは天井から雨水が落ちてくるケースですが、ほかにもベランダや窓などからも漏れてくるといわれています。
技術の高い業者であれば、1か所だけ修理するのではなく全体を診て必要な個所をしっかり修理してくれます。ここが十分にできている業者なら再発する心配はないでしょう。
原因がわからず施工
雨漏りの修理は、目視調査を行い、そのあと散水調査や赤外線サーモグラフィー調査を行います。実績のある業者であれば目視の時点で判断できるため、原因がわからず施工することはまずありません。
しかし、実績が少ない業者の場合、原因を突き止めずに修理を行うので、どうしても再発しやすいのでしょう。
もし修理後に何度も雨漏りしてしまう方は、もしかしたら調査不足かもしれません。
施工不良によるもの
適切な施工ができていない場合も、雨漏りを繰り返す原因のひとつになります。たとえば、コーキングの隙間が1mm空いているだけでも起こります。
もちろん、それだけではありません。屋根の瓦を割ってしまった・埋めてはいけない箇所をコーキングしたなども、修理後のトラブルを引き起こす原因になります。場合によっては雨漏りを悪化させてしまう可能性もあるので、きちんと施工してくれるかどうかも重要になるでしょう。
応急処置を知っておこう
業者が来るまでの間、いくつかの方法で一時的に雨漏りを防ぐことが可能です。すぐに修理してもらえない場合にも役立ちますので、知っておくと安心です。
主な方法は、ビニールシート・バケツ・防水テープの3つになります。
ビニールシートは広範囲に使用できるので、とくに天井の雨漏りに効果的です。バケツを使って、室内が水浸しになるのを防ぐことができます。バケツの下にビニールシートを敷くと水が飛び散る心配がありません。
防水テープは、雨漏りしている箇所をしっかり突き止めることが大切です。また使用する箇所の汚れをふき取り、乾燥した状態で貼りましょう。
どれも一般的な方法ではありますが、ある程度雨水の侵入を防ぐことができます。ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?雨漏りをしたときの業者選びについて紹介しました。
スタッフに有資格者がいること・経験と実績があること・正しい調査を行い施工不良がないことが、業者を選ぶうえでもっとも重要になります。
業者にもいろんなところがあり、特徴やメリット・デメリットも違います。しっかり見極め、安心安全に依頼できる業者を選びましょう。
また万が一に備えて応急処置を知っておくことも大切です。