塗装の寿命を短くする!?外壁のコケ・カビの落とし方とは

公開日:2023/10/15  


外壁の汚れはさまざまな原因によって発生しますが、コケやカビもそのうちの一つです。一般的な汚れとは異なり、コケやカビによる汚れにはいくつか注意しなければいけないことがあります。本記事では、外壁に発生するコケやカビの原因や対処法、また、気をつけなければいけないポイントを解説しています。汚れを正しく把握して対処しましょう。

外壁にコケ・カビが生える原因は?

「落としてもなんども同じ場所にコケやカビが生えてしまう」「同じ時期に建てたのにほかの家に比べると汚れが目立ってしまう」といったケースが見られる場合があります。これには理由があり、その原因をしっかりと把握することが大切です。原因を理解しておくことで発生を抑制し、しっかりと落とすことができます。

コケやカビが生えやすい環境がある

コケやカビは、普通の汚れと大きく異なる点があります。コケは植物であり、カビは菌類です。そのため、まず発生しやすい環境があり、その環境に適することでコケやカビが発生して再発しやすい状況に陥るのです。コケやカビは少ない栄養で繁殖します。その栄養となる水分や湿気の多い場所で高繁殖します。

古い建物が外壁塗料の耐用年数によって機能が低下してしまうと、少しずつ雨水が染み込んでしまいます。また、北向きなど日当たりの悪い場所や風通しの悪い場所も注意が必要です。川や田んぼ、樹木の密生している場所といった空気に水蒸気が多く含まれている地域なども発生しやすい場所といえます。

コケやカビが生えやすい外壁がある

最近では新素材などさまざまな外壁の材料が登場していますが、実はこの外壁の種類にもコケやカビが生えやすいものが存在します。コケやカビは水分を好んで発生するため、水キレのよいものや浸透しにくいものは発生率が低い外壁といえます。実際に、金属やタイルなどは水分の浸透や保水力が低いことから発生が抑えられます。表面に凹凸のあるモルタルやコンクリート壁、セラミック塗装やリシン塗装などは、コケやカビに注意が必要です。

そのままにすると塗装や建材に悪影響が出る恐れも

コケやカビが発生していることがわかってはいても、雨漏りなどのように実質的な被害が少ないため、中々小まめなお手入れができないこともあるでしょう。とくに外壁のお手入れは大かがりになり、予算もかかるため、後回しにされてしまいがちです。しかし、これらを放置することで悪影響が出てしまう恐れがあり、結果として大規模修繕が必要となる場合もあります。

建材の耐久性に影響を及ぼす

コケやカビには根があり、環境が整うことで奥深くまで根を張り増殖します。最初は小さなしみ程度だったものが、気がつけばあっという間に広がってしまうのは増殖していくからです。そのままコケやカビが外壁に付着した状態が放置されることで「中性化現象」という現象が起こり、外壁の性質を変異させ、壁がもろく崩れやすい状態になるのです。そうなると外壁補修をすることになるので注意が必要です。

躯体にまで影響を及ぼしてしまうケースも

コケやカビは少しの栄養で増殖し続けます。とくに家の裏側や建物の間といった普段は気がつきにくいよう場所で増殖が進行するため、知らない間に大繁殖しているケースも多々あります。根の部分は水分を含んでいるため、大繁殖している箇所の外壁の内部は常に湿った状態であり脆くなります。その隙間から雨水などが染み込むことで躯体にまで影響を及ぼしかねません。

外壁のコケ・カビの落とし方とは

コケやカビを放置しておくことは建物にとって危険なことです。しかし、コケやカビは何度お手入れを行っても再発してしまいます。これは一般的な汚れとは異なり、コケやカビには根があるため、表面だけをきれいにしても再発してしまうからです。落とす際に大切なのは「根っこ」なのです。

日頃のお手入れが大切

コケやカビには根があります。日頃からお手入れし、根を張って増殖する前にきれいにしておくことが大切です。初期であれば、外壁用洗剤や高圧洗浄機で簡単に落とせます。その際には、外壁やコーティングを傷つけないように注意しましょう。

業者に依頼する

増殖したコケやカビ、また高所など、自分ではお手入れできない部分に生えた場合には、専門業者に依頼しましょう。高所の作業には危険が伴います。足場が必要なケースや深くまで根を張った場合には、専用の洗剤を用いて作業を行う必要があるからです。また、塗装の耐用年数が過ぎているときは塗り替えの必要が生じるため、業者に定期的なメンテナンスとチェックを依頼するとよいでしょう。

まとめ

カビやコケは放置しておくと建物に深刻なダメージを与えてしまいます。単なる汚れではなく、建物にまで深刻な影響を与えてしまうことがあるのです。大切なことは定期的なメンテナンスとチェックにあります。コケやカビが深くまで根を生やし、建物に重大な被害を与えてしまう前に対策しましょう。外壁の補修には多大な費用がかかるため、そうならないように日頃からしっかりお手入れをしておくことが大切です。

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