外壁塗装のひび割れはなぜ起こる?原因と適切な対処法を解説

公開日:2025/05/15  

外壁塗装 ひび割れ

外壁塗装のひび割れは、建物の美観を損ねるだけでなく、放置すると雨漏りや劣化を加速させる原因になります。ひび割れが発生する理由は、経年劣化や気温変化、施工不良などです。本記事では、ひび割れには具体的にどのような原因があるのか、そして効果的な対処法は何かを詳しく解説していきます。

外壁のひび割れには種類がある?

外壁にひび割れを見つけた場合、その原因や影響を正しく理解することが大切です。一口にひび割れと言っても、さまざまな種類があり、それぞれの特徴によって対応方法が異なります。ここでは、主なひび割れの種類について解説します。

髪の毛のように細いひび割れ

コンクリートやモルタルの外壁でよく見られるひび割れの一種で、主に紫外線や乾燥による収縮や膨張が原因です。「ヘアークラック」と呼ばれ、髪の毛のような細いひびが特徴です。

この現象は経年劣化による塗膜の変化が主な要因で、構造的な問題には直結しません。ただし、定期的に状態をチェックし、塗装のタイミングを見極めることが重要です。

深く大きなひび割れ

コンクリートやモルタルの外壁、基礎部分に生じる深いひび割れを指します。このタイプは、建物の構造自体に歪みが生じ、外壁の内部からひび割れている状態です。表面的なものとは異なり、放置すると建物の強度に影響を与える可能性があります。

発生した場合は、早急に専門業者に点検を依頼し、補修を検討しましょう。

乾燥による極細のひび割れ

モルタルの外壁によく見られる現象で、塗料が乾燥する過程で壁材の水分が蒸発し、収縮を繰り返すことで発生します。クラック幅が非常に狭く、間近で見ないと気づきにくいのが特徴です。ただし、このひび割れは表面の塗膜部分に限定されており、乾燥が完了すればそれ以上広がることはほとんどありません。

塗装の繋ぎ目にできるひび割れ

塗装作業中に一時的な中断があった場合、その影響で塗料の乾燥具合に差が生じ、ひび割れてしまう場合があります。とくにモルタルの外壁に多い現象で「縁切れクラック」と呼ばれることも多いです。これは施工時の注意によって防ぐことが可能なため、経験豊富な職人がいる業者に依頼することで回避できます。

開口部周辺のひび割れ

窓枠やドアの周辺など、建物の開口部に発生しやすいひび割れです。開口部には上下左右から力がかかりやすく、建物の揺れや歪みによって外壁がズレることで亀裂が入ることがあります。とくに、開口端部から斜めにひびが広がるのが特徴です。

放置するとひび割れ部分から雨水が侵入し、外壁内部に水が染み込む原因になります。雨漏りや内部の腐食につながる可能性があるため、早めに業者に相談して適切な補修を行うことが大切です。

外壁にひび割れが発生する原因とは

住宅の外壁にひび割れが発生するのには、さまざまな原因があります。ここでは、外壁にひび割れが起こる主な原因について見ていきましょう。

時間とともに進行する劣化

外壁は日々紫外線や雨風にさらされており、時間の経過とともに劣化が進んでいきます。これは避けられない現象であり、定期的なメンテナンスを行っていても、数年後にはひび割れが発生してしまいます。そのため、定期的な点検と適切な塗り替えが必要です。

施工のミスによる影響

外壁塗装工事の際に施工不良があった場合、塗装後わずか数ヶ月でひび割れが発生することがあります。また、適切な乾燥時間を確保せずに塗り重ねを行うと塗膜が弱くなり、ひび割れの原因となることもあります。

もし施工直後にひび割れが見られた場合は、施工不良を疑い、業者に相談することが重要です。

地震や振動による影響

地震が発生すると、建物全体が大きく揺れ、その影響で外壁にひび割れが生じることがあります。この場合、塗膜だけでなく外壁材や建物の構造部分にまでダメージが及ぶこともあるので、早急な点検と修繕が必要です。

地震ではなくても、近くを通る大型トラックや電車などの振動が蓄積されることで、ひび割れが発生することがあります。とくに、大通り沿いや線路の近くにある建物は振動の影響を受けやすいので、定期的な点検が欠かせません。

外壁のひび割れ補修はプロに任せよう!

自宅の外壁にひび割れを見つけたら、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。自己流の補修では十分な対応ができず、ひび割れがひどくなったり再発する可能性があるのでおすすめしません。専門業者に依頼すれば、適切な方法で修繕できるため、建物の耐久性を保てます。

以下に、実際に行われる補修方法を紹介します。

Uカットシール工法でしっかり補修

ひび割れの幅が0.3mm以上の場合に採用されるのが「Uカットシール工法」です。この方法では、ひび割れ部分を電動工具でU字型に削り、補修材がしっかり密着するように処理を行います。

具体的には、電動カッターでひび割れに沿ってカットし、その後ブラシやエアブローで掃除をして綺麗な状態に整えます。次に、シーリング材を充填して、ひび割れを埋めることで強度を回復する工法です。補修箇所が多い場合は、外壁全体の塗装を行い、美観と耐久性を維持することもあります。

まとめ

外壁のひび割れは、種類や原因によって対処方法が異なります。細かいひび割れであれば急を要しませんが、深いひび割れや構造に影響するものは早めの対応が必要です。経年劣化や施工不良、地震などが原因となるため、定期的な点検を行って適切な補修を心掛けましょう。補修は自己判断で行うと再発の恐れがあるため、専門業者に依頼するのが安心です。大切な住まいを守るために、ひび割れを放置せず、適切な対策を講じましょう。

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